Jコミ

Jコミに関するFAQ(よくある質問)


Last Update: 2013/11/17

一般的な質問

作家さんからの「よくある質問」

読者からの「よくある質問」


一般的な質問


そもそも「Jコミ」って何?


「Jコミ」は、漫画家の赤松健が2011年4月に立ち上げたサイトです。

もう絶版になってしまったマンガやライトノベルを、作者さんの許諾を得た上で、広告を付けてネット上で無料公開します。
そして、その「広告収入の純利益」を100%、作者さんにお渡しするのが、Jコミの基本システムとなっております。

これによって、以下のメリットが生まれます。
(1) 作者は、絶版になった作品から、再び収益や感想を得ることが出来ます。

(2) 読者は、無料で古い名作を読むことが出来ます。

(3) 無料で合法的に古いマンガが読めるので、WinnyやShareなどの違法流通や、新古書店への対抗策になります。 

(4) 絶版書しか扱わないので、既存の出版社と全く競合しません。

(5) 巻末に、その作者の新刊購入ボタン(※アマゾン)が自動で表示されるので、新刊の販促になります。
   (その際、紹介料の4%も作者に全て還元されます。)

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絶版って何?


絶版とは、出版社が「この本はもう刷りません」と宣言して、作者さんとの出版契約を切った状況を指します。

こうなると、もう書店では手に入りませんので、BOOKOFF やオークションで探すか、または Winny などで違法ファイルを
入手するしかありません。
でもそれって、作者には1円も入りませんよね。それで良いんでしょうか?

・・・いや、良くない!

そこで、無料で読めて、しかも作者さんに収益が入るサイト、「Jコミ」を考案したわけなのです。

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著作権って、出版社が持ってるんじゃないの?


違います。
著作権は、出版社ではなく、「著作者」が持っています。

出版社は、著作者と契約して「2〜5年間くらい独占して出版する権利」をもらいますが、他には何の権利も持って
おりません。ここは大事なので、勘違いしないようにして下さい。

たまに作家さんが、「著作権が出版社にあるから、自分の作品であっても、自分の自由にはならない」とかおっしゃるの
ですが、マンガ家は、そこまで弱い存在ではないのです。
日本の出版社には、著作権も版面権も著作隣接権も発生しません。
だから、作者の意志に逆らって電子化することはできないし、勝手に紙の出版もできません。

たとえ「独占出版契約書」を結んでも、最初の契約期間を過ぎて、作者さんが「もう更新しない」旨を伝えたら、
出版社はそれに抵抗することができません。

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無料会員登録や、ログインは必須なの?


無料会員登録しなくても、Jコミのマンガは全て自由に読むことができます。
Jコミは広告収益モデルですので、誰でもすぐに読めるようにしておいた方が有利なのです。

ただ、無料会員登録してログインしてからJコミを使うと、Jコミをより楽しめたり、興味深いイベントに参加することが
できるようになります。

(1) 無料会員登録すれば、成人向け作品であっても無料で読めるようになる。(年齢確認はあります)

(2) TOPページ右上に、自分の情報を管理できる「マイページ」ボタンが現れる。

(3) 好きな作品の好きなページに 「このページが好き!マーク」 を付けて、他の読者にアピールできる。

(4) 作品に好きなタグを付けたり、タグを削除したりできる。

(5) 作品の解説データを編集できる。

(6) Jコミポイントが貯められる。(Jコミポイントは、有料プレミアム会員の料金として使える)

(7) セリフ入力作業ができるようになる。(Jコミポイントが貯まります)

(8) 絶版書のアップローダを使用できる。

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Jコミの有料会員制度、「プレミアム100」と「プレミアム300」って何?


Jコミには、2つの「有料プレミアム会員制度」があります。
有料会員になると、便利な追加機能が使えるようになりますので、Jコミの活動を支援したい方も含めて、
ぜひご入会下さいませ。
プレミアム会員のご利用案内


★ プレミアム100会員 (月額105円)

 ・無料会員で利用できる全ての機能が使える。
 ・電子書籍業界のニュースや裏話が満載の、公式メルマガ「はんぺん」が自動的に送られてくる。
 ・JコミのPC版コミックビューワーで、もう一段大きな画面に拡大できる。(高画質版 1170 x 1654)
 (※2013年4月11日までにご登録いただいたプレミアム会員は、プレミアム100に自動的に移行となります)


★ プレミアム300会員 (月額315円)

 ・プレミアム100の機能が全て使える。
 ・更に、広告抜きの新コミックビューワー「カヲル」 も使えるようになる。
 ・スマートフォン用のアプリでも、同じく広告が消える。
 ・漫画家インタビューや、危険な記事が追加されたメルマガ「はんぺん300円」が自動的に送られてくる。
 ・本棚機能が使えるようになる。(予定)
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Jコミの「スマートフォン用アプリ」って何?


iPhoneやAndroidなどのスマートフォンを使って、好きな場所でJコミのマンガを楽しむことが出来るソフトのことです。

現在公開されているアプリは、iOS用アプリとAndroid用アプリの2種類。
「JComi Viewer+」

どちらのアプリも無料でダウンロードでき、合法的に絶版マンガを持ち歩くことが出来ます。


PCで無料会員登録しておくと、アプリでもJコミに「ログイン」できます。
プレミアム300のIDでログインすると、広告が消えて画面が広くなり、アプリの動作も速くなります。

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Jコミはどうやって運営しているの?


マンガ内の広告収益は全て作家さんにお渡ししているので、Jコミの収益源は、

 ・TOPページの広告
 ・プレミアム100とプレミアム300の有料会員収益

の2つだけです。
Jコミの活動を支援したい方は、ぜひプレミアム300にご入会下さい。m(_ _)m

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作家さんからの「よくある質問」


自分の漫画をJコミに載せたいのですが、どうやって申し込むのですか?


非常に簡単です。


 ★ 「Jコミに、掲載したい自分の作品のタイトル名をメールする」 だけでOKです!

  送り先: comic-support@j-comi.jp 


本人確認(*1)の後、Jコミが独自にコミックスの美品を入手して、無料でスキャンし、掲載まで行わせて頂きます。
場合によっては、著作者の許可の元で、ネット上に存在する違法ファイルを流用させて頂くこともあります。(*2)

作家さん本人がスキャンしたり、本をJコミに送ったりする必要はありません。


・・・すなわち作家さんには、

 ・銀行口座を言うだけで、後は何もしないで収入が得られる
 ・読者から、昔の作品の感想がもらえる

という2点を実体験していただけるわけです。
この2点 ”収入と感想”こそ、作家にとって「次回作への糧(かて)」となると、Jコミでは信じています。


(*1) 漫画家たちしか知らない、特殊な確認方法があります。
(*2) これは法的にも問題は無く、複数の弁護士に確認済みです。
   ただし、余りに入手困難な本の場合は、作家さんに協力を仰ぐ場合があります。

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出版社に断らなくて大丈夫なの?


まず、お手元の「出版契約書」をご覧下さい。

【チェック1】
 出版契約書の、「独占的な出版契約期間(通常2〜5年程度)」が終わっていないようでしたら、Jコミへの掲載は
 避けた方が無難でしょう。
 まだまだ紙の本として売れる可能性もありますし。


・・・最初の契約期間が終わり、すでに「自動更新期間」に入っているようでしたら、掲載のチャンスです。

【チェック2】
 編集部に、「他の会社で電子化したいのですが。」と問い合わせてみて下さい。

 (1) 「自動更新期間に入っているので、それが終わるまで(1〜2年)、我が社に権利があります。」と言われた場合。

 「じゃあ、その期間内に紙で刷ってくれるのですか?」と訊いてみましょう。
 大体の場合は刷る予定がありませんので、「紙では刷りませんが、電子化の予定があります。」と答えるはずです。
 そうしたら、「それはいつですか?」と訊きましょう。すぐに電子化してくれるならば、それはそれでOKですよね。
 しかし、「時期は未定です。」と言われた場合は・・・Jコミにご相談下さい。

 (2) 「自動更新期間に入っているが、他社で電子化してもOK。」と言われた場合。

  問題無く、Jコミで電子化できます。


「出版契約書」が見当たらない場合は、編集部に訊けば内容を教えてくれます。

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お金はどれくらいもらえるの?


現在の平均収益額は 「最初の月に2000円〜4万円程度」で、その後も延々と小銭が稼げるのが特徴です。
ただし、巻数が多い作品が圧倒的に有利で、1巻モノですと収益が下がります。(これは紙の本でも同じこと)


【実際の収益金額の例】(どれも2012年8月から掲載された作品)

★ 作品「A」 (全10巻)
 (8月)¥17,500 → (9月)¥3,000 → (10月)¥1,400 → (11月)¥1,450 → (12月)¥990

★ 作品「B」 (全11巻)
 (8月)¥33,700 → (9月)¥4,400 → (10月)¥2,500 → (11月)¥1,800 → (12月)¥1,600

★ 作品「C」  (全1巻)
 (8月)¥2,400 → (9月)¥740 → (10月)¥400 → (11月)¥360 → (12月)¥320

★ 作品「D」  (全1巻)
 (8月)¥4,000 → (9月)¥3,200 → (10月)¥1,200 → (11月)¥750 → (12月)¥1,000


Jコミ・プレミアムでも、大体似たような金額ですね。広告単価が高いですので。

また、ネット上の新規読者に作品を読んでもらった後に、スムーズに新刊の購入へと誘導する
システム(※アマゾン・アフィリエイトを使用)が、作家さんの間で大評判となっております。
アマゾンの紹介料3%も、全て作者に還元しています。

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いつもらえるの?


広告収益の計算は毎月末締めで、振り込みは「翌月の2〜3週目」程度となっております。
これは、業界最速です。

しかし、初回はまず金額を見て頂き、「絶版書から本当にお金が発生するんだ!?(笑)」ということを確認
していただいた後に、あらためて契約書をお送りすることが多いですね。

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載せられない作品はありますか?


基本的にはありません。
差別的な表現などがあっても、Jコミには「作家の望む形で公開したい」のと、「なるべく当時のままで公開したい」と
いう方針がありまして、修正せずにそのまま掲載しています。

成人向け漫画は「JコミR18」に収録しますが、ロリだろうが何だろうが、そのまま載せています。


ただ、Jコミには一つだけ縛り(条件)がありまして、それは

 ・一度でも商業誌に載ったことがある作品しか、掲載できない

というものです。

よって、コミケ同人誌はNGです。
でも、「コミックスにならなかった作品をまとめた同人誌」は、一度商業誌に載っているのでOKということになります。
WEB連載は、一般企業によるものであれば「商業誌」と見なします。個人サイトに載せただけの場合は、商業誌とは見なしません。

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他の電子書籍会社からも出しているのですが・・・


すでに他の電子書籍会社に掲載されている作品であっても、同時にJコミにも掲載することができます。

他社での収益があまり芳しくない場合は、Jコミへの同時掲載も考えてみてはいかがでしょうか。

何しろ、Jコミは閲覧無料だけあって、毎月毎月読む人がおり、毎月毎月必ず収益があります。
あらゆる期間で、月の収益がゼロだった作品は、今までに一つも存在しません。

ただし、「出版社経由」で、データが公式に他の電子書籍会社に流されている場合は、出版社との
「独占出版契約」が生きてくる可能性があります。
その場合は、Jコミには掲載できませんのでご注意下さい。詳しくは編集部にお問い合わせ下さい。

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作画と原作者がいる場合の分配方法は?


通常は、初版の時の印税配分率を用います。

しかし、作画と原作者との間で特に取り決めが行われた場合は、Jコミはそれに従います。

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読み切りは?


読み切り作品の場合、実は出版社との出版契約がありません。
つまり、出版社に確認を取らなくても、自由にJコミに掲載することができるわけです。

・・・しかし、付き合いというものもありますので(^^;)、一応編集部に連絡しておくと良いでしょう。

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3年連載しても単行本が出なかったんですけど・・・(泣)


それは残念ですね。orz
絶版以前の問題であり、そうなると出版契約書も存在しないはずですので、自由にJコミに掲載することが
できます。
(しかし、出版社側で電子化を計画しているかもしれませんし、一応編集部に連絡はしておきましょう。)

生原稿を送っていただき、Jコミ側でスキャンするのが一番ですが、ゲラ刷りの状態からでもかなりクッキリした
電子書籍を作ることができます。(もちろん無料)
生原稿は写植が取れてしまったりするので、むしろゲラの方が良いかもしれません。
ゲラ刷りからでも、これくらいの精度で電子化できます。
           ↓
 サンプル: 『夏目義徳短編集 1995-2003』 (※全てゲラ刷りからのスキャンです)

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「JコミFANディング」に興味があるのですが


JコミFANディングは、クラウドファンディングから発想を得た「申し込み制の限定商品販売」システムです。
「作家支援」的な要素が大きく、額もかなり大きくなっております。

その理論はこちらです。
http://d.hatena.ne.jp/KenAkamatsu/20120914/p1
ニュース記事はこちら。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1209/14/news066.html

第1回JコミFANディングの結果
第2回JコミFANディングの結果
義援FANディングの結果

基本的に「Jコミで無料公開しているコンテンツ」を軸にしてメニューを組み立てることが多く、そのためJコミで
何も公開していない作家さんは、JコミFANディングを利用できないことになります。
また、第2回は全員が自己推薦の作家さんでした。

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読者からの「よくある質問」


読みたい絶版漫画があるのですが、推薦できませんか?


ネット経由で連絡を取ることができる作家さんでしたら、赤松がスカウト・メールを出して作家さんを説得いたし
ますので、どんどん推薦して下さい。
(ただし絶版本に限る。絶版かどうか分からない場合は、10年以上経っているものが良い。)

 推薦文はここへ: comic-support@j-comi.jp

メールアドレスが無かったり、twitterもmixiも何もやっていない漫画家さんの場合は、事実上Jコミへの掲載は
諦めざるを得ません。
また、推薦メールに対してお返事はいたしませんし、説得に成功しても報告メールは出しておりませんので
ご了承下さい。m(_ _)m

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広告を何度も押しちゃダメなの?


Jコミでは、漫画の中に広告を表示して、その広告収益を作家様に分配していくシステムをとっています。

しかし、あまり興味もなく何度も広告をクリックされる様なことがありますと、それはイタズラによるクリックと判断され、
サーバ上で排除されてしまいます。
そうなると、広告主も代理店も、作者もJコミも誰も喜びません。ユーザーの皆様も指が痛くなるだけで大損です。

一度に何度も広告をクリックされることは控えてください。
しかし、もし本当に広告内容に興味を持たれましたら、ぜひクリックしてその広告のサイトへ行ってみて下さい。

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メルマガって、どんな内容ですか? バックナンバーは読めますか?


Jコミ定期メルマガ 『 はんぺん 』 と 『 はんぺん300円 』 は月1回発行で、赤松が解説する「電子書籍業界のニュース」や
コラムなどが中心です。

「はんぺん」の内容の一部を、以下のページから読むことができます。
http://www.j-comi.jp/mm/title/1

「はんぺん300円」の内容の一部も、以下のページから読むことができます。
http://www.j-comi.jp/mm/title/2
(はんぺんの内容にプラスして、掲載作家のインタビューや色紙プレゼントがあるのが特徴です。)

有料プレミアム会員に登録すれば、バックナンバーはいつでも読むことができます。

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「違法絶版マンガファイル浄化計画」って何?


WinnyやShare、トレントやDLサイトなどで違法に流通している漫画ファイルを採集してきて、
作者の許諾の元で、広告をはさんでJコミで公開する企画のことです。

詳しくは、こちらをご覧下さい。

現在、Jコミで公開されているマンガの1割程度が、浄化計画のファイルを使用したものです。
(※Jコミの技術で画像補正されています)

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古い、著作権の切れた本は掲載できる?


当然、掲載できます。

 http://ul.j-comi.jp/upload/

からアップロードして下さい。

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プレミアム100→300への移行や、Jコミの退会、ログアウトなどはどこからやれば良いのですか?


TOPページの右の方、四角い広告の下に「マイページ」というボタンがあります。
(または、メニューバーの「ユーザー」から「マイページ」を選んでもOKです。)
そこから、会員の様々な手続きを行うことが出来ます。

また、「ログアウト」は、TOPページ上部のメニューバーに「ユーザー」ボタンがあり、そこに入っています。

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